
トークセッション「ガラスの新しい可能性と地域デザイン~循環型ビジネスの共創コミュニティ」 開催レポート
トークセッション「ガラスの新しい可能性と地域デザイン~循環型ビジネスの共創コミュニティ」
Date:25th Feb.
@HRAKU 01 IKEBUKURO
「生活の中にあって当たり前。存在を意識しないことが多い」。
上池袋でガラス卸販売業を営むマテックス㈱松本浩志社長がいうところのそんな「ガラス」を軸に、東京、名古屋、珠洲市で事業展開する3者から、ガラスの持つ尽きない可能性と、新たな地域循環モデルの実践例をお話いただきました。
使えるガラスが処分されてしまう現実を何とかしたい。その思いからガラスのアップサイクルを始めた名古屋のガラス施工会社津田硝子㈱津田慎介社長。廃棄ガラスがアクセサリーやスタンドミラーとして新たな輝きをまとう過程を地元の学生にも開き、サーキュラーエコノミーを探る地域づくりへと新たな展開が始まっています。ガラスDIYの実験場を兼ねたコミュニティスペースを作りたいという次なる目標もお話しくださいました。
2024年元旦に発生した能登半島地震の記憶も新しい珠洲市からご参加くださった合同会社CとH伊藤紗恵CEO。地方に住む女性のキャリア課題の解決が、ガラスから始まっています。HARIO社と協業して、震災後の珠洲市と金沢市の2拠点でガラスアクセサリーワーカーの育成を開始。現在6人の職人さんがアクセサリーのパーツを手作りで製作しています。若い職人さんが「輪島に就職先がなかった。地震でさらにどうしようと思っていた時にここと出会い、逆に石川県内にもあまりないような仕事を地元でできるなんて本当にいい機会をいただけた。」という思いを伝えてくださいました。
多様化が進むライフスタイルにガラスがどんなコミットをしていくか。
ガラス工場、ガラス工房、ガラス工芸、、、生活とともにありながら文化的価値という視座を持つことで、ガラスの当たり前と特別は同時にあると語る松本社長からの言葉で本会終了となりました。
遠方からお越しくださった津田硝子㈱の津田ご夫妻、合同会社CとHの伊藤氏と職人さん方、ご参加くださった皆様、ありがとうございました!