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地域企業広報の在り方研究室 事業性と社会性を両立する広報を実践者とともに学ぶ連続講座 ~第2回~

2025-06-03
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5月27日に開催された「第2回 地域企業広報の在り方研究室」では、松栄建設の酒井洋輔さんと、ひとしずく株式会社のつちやあやさんをお迎えし、「営業しない」不動産建築店のユニークな広報戦略について深掘りしました。

冒頭、モデレーターのこくぼさんは、「広報とは、一方的な情報発信ではなく、パブリックリレーションズ、すなわち関係性を育む継続的な対話である」ということを強調しました。

酒井さんが代表を務める松栄建設は、「ケの日の幸せを作る」を企業理念に掲げ、不動産、建築業の枠を超え、シェアハウスやカフェ、本屋再生、地域メディア運営など、多岐にわたる街づくりを展開しています。これらの活動は、農業の循環からヒントを得た、「誘致出店→定着繁盛→街に活気→人口増加→受注→種もみ→施設開業→…」と、地域の経済や文化をじっくりと育てるアプローチ。無理な営業をせず、地元との信頼関係を築きながら、自然な形でビジネスに結びつけていく好循環を生みだしています。その原動力には、酒井さんの「地元愛」、そして「次世代に繋げていく」という揺るぎない軸があると教えてくださいました。

次いで、松栄建設の広報を伴走するひとしずく株式会社のつちやさんは、以下の3つのポイントを挙げながら具体的な広報活動を紹介しました。

①今とこれからを可視化する

②軸を作る

③カスタマイズ&チューニング

これらに基づき、松栄建設の「らしさ」を可視化するための、PRカレンダーの作成やSNS分析、ファクトブック制作などを行い、酒井さんの「生き様」や「想い」を言語化・ビジュアル化することで、企業の「輪郭」がより明確になったと語られました。

そして最後は、「『酒井さんスタイルをどう言語化できるか』で広報活動を行なってきました。酒井さんの目指していることをもっと伝えるためには、ビジュアライズしたり、メディアを整理することが広報として大切なのです」と、いうこくぼさんの言葉で「第2回地域企業広報の在り方研究室」は終了いたしました。

登壇してくださった酒井さん、つちやさん、モデレーターであるこくぼさん、桜井さん、そしてご参加してくださった皆さま、ありがとうございました!