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出版記念イベント『手仕事というもくろみ 暮らしを編み直す』 

2025-05-16
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5月10日(土)、〈社会デザイン×知の再編集〉を掲げて多様なコンテンツを提供しているブルーブラックカンパニーの出版事業第1弾の『手仕事というもくろみ 暮らしを編み直す』の刊行を記念し、出版記念イベントを開催いたしました。著者の吉田慎司さん、ブルーブラックカンパニーさん、ご出版、誠におめでとうございます!

本イベントでは、中津箒職人である吉田慎司さん、ゲストとしてアートディレクターの福井崇人さん、そしてモデレーターとしてブルーブラックカンパニー代表の中村陽一先生の3名が登壇しました。

吉田さんは、箒づくりを「残す」ことに重きを置き、ホウキモロコシの栽培から販売、若手育成までを含む取り組み等を紹介されました。続いて、福井さんは、雲を見続けた70日間の体験から導かれた自己理解と、自画像を通じたソーシャルデザインの可能性について語りました。そして、中村先生は、吉田さんの営みに「ゲニウス・ロキ(場所の精霊)」の概念を重ね、地域や社会の関係性を埋め直す営みとして捉えました。登壇者3名のトークセッションでは、工芸や民藝という切り口から、場のチカラや暮らしと仕事の接点が多角的に語られる、非常に濃密な時間となったように感じます。

また、その後の懇親会では、登壇者を囲んで参加者同士の交流が広がりました。意見や感想がざっくばらんに交わされ、2時間があっという間に感じられるほど、熱気と想いにあふれたひとときでした。

吉田さん、福井さん、中村先生、ご参加してくださった皆様、ありがとうございました!